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食欲の晩秋

ついこの前まで11月だというのに、日中は上着なしで過ごせる気温でしたが、やっと秋らしい気候になってきました。ここからぐっと冷え込んで、あっという間に冬になってしまいそうですね。

この時期の楽しみと言えば、新米。初夏、田植えにお邪魔した「針江のんきぃふぁーむ」さんからいただいた「いのちの壱」というお米を丁寧に釜で炊いていきます。

釜から白い湯気が立ってきたら沸騰の合図。

火加減を細かく調整しながら、じっと炊きあがりを待ちます。

蓋を開けた時に見えるポツポツと空いた穴は、釜の中でお米に満遍なく熱が伝わり、美味しくご飯が炊けたという証拠。

なんとも言えない甘い香りで食欲をそそられます。

しっかりとした旨みがある「いのちの壱」は、まずはそのまま味わってください。

次に、高島市マキノ町にある「みなくちファーム」さんの無農薬梅を使った自家製梅干しを合わせると、もう箸が止まらないこと間違いなしです。

食欲の秋、甘いものも忘れてはいけません。

今秋の新作デザートには、滋賀県で470年以上の歴史を誇る酒蔵「冨田酒造」さんの甘酒や酒粕を使っています。火入れをしていない濃厚な甘酒は、滋賀県在来種の大豆「みずくぐり」の豆乳と合わせてプリンに。芳香な酒粕はラム酒の代わりに生地に練り込んで、しっとりとした食感のパウンドケーキに仕上げました。

食欲の秋、冨田酒造が醸す日本酒「七本鎗」は料理のお供に欠かせません。

「最近の酒のトレンドは”甘くてフルーティー”ですが、それに左右されないずっと愛され続けるものが造りたい」と15代目蔵元 冨田泰伸さんは語ります。

冨田さんはその土地を表現した日本酒づくりにこだわり、滋賀で育てられた酒米のみを使用。地元で活躍する農家さんと、二人三脚で日本酒づくりに向き合っています。

お米そのものの味を感じられつつ、ほどよく抜け感のある味わいを追求してつくられた「七本鎗」は、どれも食事に合わせやすいのが特徴。

福田屋でも複数種類の「七本鎗」をご提供していて、料理に合わせてお楽しみいただけます。

冨田酒造さんの酒蔵兼直売所は、福田屋から車で約30分ほど場所にあります。福田屋のデザートに使用している甘酒は、じつは店舗でしか飲めない限定品(福田屋では特別に使わせていただいています)。

ぜひお立ち寄りください。

Webサイト:https://7yari.co.jp/

所在地:滋賀県長浜市木之本町木之本1107

Google Map:https://maps.app.goo.gl/JnMtJ4Ggk9teGJiX9

 

福田屋主人 西村一樹

Photo by Masaki Ozaki

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